保育園の慣らし保育の期間とは?目的や一般的なスケジュールなども解説 | ユニバース開発株式会社 ユニバース・ナーサリー|ユニバース・キッズ

保育園の慣らし保育の期間とは?目的やスケジュールなどを解説

2025/02/28

保育園の入園が決まったら、いよいよ職場復帰や新生活がスタートします。本格的な登園生活を前に多くの園で取り入れているのが慣らし保育で、慣れない環境の中で子どもたちがスムーズに園生活に適応できるように設けられています。本記事では、慣らし保育の期間や目的、スケジュールなどについて詳しく解説します。

慣らし保育の目的とは

多くの保育園で慣らし保育が実施されていますが、どのような目的があるのでしょうか?

 

子どもが環境や園生活に適応するため

慣らし保育の主な目的は、子どもたちが保育園という新しい環境に安心して適応し、ストレスなく園生活を送れるようにすることです。
多くの子どもにとって、保育園は初めて家庭以外で長い時間を過ごす場所です。
生活環境の大きな変化は、子どもにとってストレスや不安の原因にもなります。

最初は数時間から保育園での生活をはじめ、徐々に時間を長くしていくことで、少しずつ保育園の環境に慣れ、安心して保育園生活をスタートできるようにすることが慣らし保育の大きな目的です。

保護者様が子どもを預ける生活に慣れるため

慣らし保育は、子どもだけでなく保護者様にとっても大切な期間です。
保育園での生活には、保護者様も不安を抱くことがあるでしょう。
特に、子どもを預けること自体が初めてという保護者様にとっては子どもと離れて生活することに大きな不安を感じるかもしれません。
保護者様が少しずつ子どもと離れて過ごす生活に慣れることも、慣らし保育の目的のひとつです。
慣らし保育を通して、子どもが園でどのように過ごしているかを知ったり、保育士たちと信頼関係を築いたりする機会にもなるでしょう。

保育士が子どもの特性を把握するため

慣らし保育は、保育士が子どもたちの性格や発育状態などを把握するための期間でもあります。
また、慣らし保育の期間は、送迎時に保護者様と密にコミュニケーションを取り、良好な関係性を築く機会にもなっています。

一般的な慣らし保育の期間

保育園での新生活をスタートさせるために重要なステップとなる慣らし保育ですが、期間が気になる保護者様も多いことでしょう。
慣らし保育の有無や期間は、園によって異なりますが、一般的にはどれくらいの期間が設けられているのでしょうか。

1~2週間が一般的

一般的には、1~2週間ほどの慣らし保育を設けている園が多いと言われています。
この期間内に徐々に園での滞在時間を長くして、給食やお昼寝などを経験しながら園での生活に適応していきます。
とはいえ、園に慣れるまでに必要な期間は子どもによって異なるものです。
慣らし保育期間終了後も、可能な限り、それぞれの子どもの状況に応じてお迎えの時間を調整するなどの対応ができると良いでしょう。
「なかなか園生活に慣れられない」など、困ることがあれば、保育園に相談してみましょう。

慣らし保育期間を設けていない園もある

保育園によっては、慣らし保育期間を設けていないこともあります。
多くの場合は、仕事などで忙しい保護者様への配慮や子どもの順応性を考慮して慣らし保育を設けない方針を取っているようです。
ただし、すぐに園生活に順応する子どももいれば、急な環境の変化に大きなストレスを感じる子どももいます。
子どもによっては、慣らし保育期間を経て徐々に生活に慣れていくことが望ましい場合もあるため、性格や発育状態などに応じて慎重に判断することが大切です。

慣らし保育のスケジュール

慣らし保育では、徐々に保育時間を長くして園生活に適応していきます。
ここでは、一般的な慣らし保育のスケジュールをご紹介します。

1~3日目|午前中のみの保育

初日から3日目くらいまでは、昼食前までの数時間の保育を行っている園が多いでしょう。
園によっては、初日は1.5時間、次に2時間、3時間…と細かく段階を踏むケースもあります。
3日目くらいまでの期間は、まずは園の生活や雰囲気に慣れることを目的としています。

4~7日目|昼食までの保育

少しずつ園の雰囲気に慣れてきた頃に、給食が始まります。
子どもたちにとっては、初めての給食となり少し時間が長くなるため、不安を感じて泣いてしまったり普段通りには食べられなかったりする子もいます。
一方で、慣らし保育の期間中に少しずつ給食に慣れていく子どもも多くいます。

8~10日目|午睡までの保育

給食に少しずつ慣れてきたら、午睡までの時間を過ごします。
これまで、給食が終わったらご家族の方が迎えに来ていたはずが、急に布団に入ることになり不安を感じる子どももいます。
最初は布団に入れなかったりなかなか寝付けなかったりする子どももいますが、日を重ねるごとに生活リズムにも慣れてくるでしょう。

11~14日目以降|終日保育

午睡にも慣れ、保育園での生活リズムが整ってきた頃には、終日保育をスタートさせ、慣らし保育終了となります。
終日保育と言っても、最初は7時間保育から始めるケースもあるため、保育園に確認しておきましょう。

これらの慣らし保育期間を経ることで、子どもたちと保育士、保護者様と保育士の信頼関係も深まることでしょう。

慣らし保育までに準備しておくべきこと

慣らし保育は本格的な入園に向けた準備期間ですが、子どもにとっても保護者様にとっても生活が大きく変わるタイミングです。
慣らし保育を迎えるにあたり、必要な持ち物を用意するだけでなく、生活リズムを整えたり、子どもの精神的なケアをしたりするなど心の準備も必要です。

生活リズムを整える

保育園の入園と同時に、送迎や通勤など、慌ただしい毎日が始まります。
慣らし保育が始まる前から、起きる時間や朝食の時間、子どもと親の身支度の時間など生活リズムを整えておくことで、スムーズな園生活をスタートさせることができるでしょう。

授乳が必要な乳児の場合は、哺乳瓶でミルクを飲む練習もしておくと良いでしょう。

子どもが安心できる声かけをする

初めて保育園に通う子どもにとって、最初のうちは大きなストレスや不安を感じることもあるでしょう。
中には登園しても泣き出して保護者様から離れない子どももいます。
様々な感情を抱く子どもの気持ちに寄り添い、「大丈夫だよ」「楽しんでおいで」などと安心できる声かけをしてあげると良いでしょう。
降園後は、保育園での遊びや、楽しかったことを聞くなど、翌日から安心して登園できるような会話を心がけてみましょう。

職場の理解を得ておく

入園と同時に職場復帰する方も多いと思いますが、慣らし保育期間は保育時間が短いため、職場への理解を得ておくことも大切です。
慣らし保育の期間や子どもの体調により早退する可能性があることを伝えておくことで、職場復帰への不安も和らぐでしょう。

必要な持ち物を揃える

保育園に入園する際には、たくさんの持ち物が必要になります。
着替えやオムツなどは慣らし保育の初日から必要な場合が多いため、しっかり用意してひとつひとつに記名しておきましょう。
給食や午睡が始まると、エプロンやスプーン、布団なども必要です。(持ち物は園により異なります)
入園後の持ち物についても事前にきちんと確認しておきましょう。

まとめ

慣らし保育は、子どもだけでなく、保護者様や保育士にとっても、新しい環境や生活に慣れるための大切な期間です。
子どもによって園の生活に慣れる期間は異なり、時には不安を感じて泣いてしまうこともあるかもしれません。
そうした場合でも、慣らし保育期間を経て、少しずつ不安を取り除き、楽しく園生活を送れるようになると良いですね。
慣らし保育を迎えるまでに、生活をリズムや精神面も整え、安心して新生活をスタートさせられるように準備しておきましょう!