「こども誰でも通園制度」とは?一時預かりとの違いやメリットをわかりやすく解説 | ユニバース開発株式会社 ユニバース・ナーサリー|ユニバース・キッズ

「こども誰でも通園制度」とは?一時預かりとの違いやメリットをわかりやすく解説

2025/07/29

「こども誰でも通園制度」は、保護者の就労有無に関係なく、すべての子どもが保育施設を利用できる新しい制度です。「一時預かり」と似ていますが、制度の目的や利用条件には大きな違いがあります。子どもの育ちを支える仕組みとして、家庭だけでは得られない経験の場を提供することが特徴です。本記事では、この制度の概要に加え、一時預かりとの違いについてもわかりやすく解説します。

こども誰でも通園制度とは?

すべての子どもに通園の機会を提供する「こども誰でも通園制度」は、保護者が働いていない家庭でも利用できる新しい保育の仕組みです。
まずは、その概要を見ていきましょう。

制度の目的と概要

「こども誰でも通園制度」は、保護者の働き方に関係なく、すべての家庭が保育サービスを利用できるようにする新しい制度です。
対象となるのは、保育園などに通っていない生後6ヶ月~3歳未満の子ども。
月10時間まで、1時間単位で柔軟に利用できるのが特徴です。
子どもの育ちを支える場として、働いていない方でも気軽に利用できる仕組みが整えられています。

どんな家庭でも使える?専業主婦・育休中でもOK?

この制度の大きな魅力は、「働いていなくても使える」という点です。
これまでの保育制度では、預けるには就労や介護などの「理由」が必要でしたが、こども誰でも通園制度では、専業主婦(主夫)や育休中の方も気軽に利用できます。
「ちょっとリフレッシュしたい」「子どもに集団経験をさせたい」といった思いにも応えてくれる制度です。

どこで使える?実施自治体と今後の拡大見通し

現在は一部の自治体で試験的にスタートしていますが、2026年度からは全国で本格実施される予定です。
保育園や認定こども園、幼稚園など、身近な施設で利用できます。
こども家庭庁の調査結果によると、2024年11月30日時点では全国113自治体で受け入れが始まっている状態で、今後も順次拡大していく見通しです。
まずはお住まいの自治体の情報をチェックしてみましょう。

「こども誰でも通園制度」と「一時預かり」の違いを徹底比較

「こども誰でも通園制度」と「一時預かり」は似ているようで目的や利用条件に大きな違いがあります。それぞれの制度の特徴を比較し、どちらが自分に合っているかを見極めましょう。

目的の違い

「一時預かり」は、ママが体調を崩したときやリフレッシュしたいときなど、保護者の都合で一時的に子どもを預けられる仕組みです。
一方で「こども誰でも通園制度」は、子どもが家庭だけでは得られない経験を通して成長できるよう、子どもの育ちを応援するための制度。
つまり「一時預かり」が保護者のための支援であるのに対し、「こども誰でも通園制度」は子どもの権利を大切にした制度という大きな違いがあります。

利用可能日数・時間・料金の違い

「こども誰でも通園制度」は、月に約10時間まで、1時間単位で柔軟に利用できます。
料金は1時間あたり300円前後と比較的リーズナブルです。
一方「一時預かり」は、1回最大8時間まで、月に15日程度の利用が可能で、より長時間の保育に対応しています。
料金は施設や地域によって異なりますが、1時間あたり300~400円程度が一般的で、一部では500~800円程度になることもあります。

対象となる家庭・子ども・条件の違い

「こども誰でも通園制度」は、保育園などに通っていない生後6ヶ月~3歳未満の子どもが対象。
保護者の就労の有無にかかわらず、どんな家庭でも利用できます。
一方「一時預かり」は、生後6ヶ月から就学前までの子どもが対象ですが、保護者が病気や通院、冠婚葬祭などで一時的に保育ができない理由が必要な場合もあります。
目的や家庭の状況に応じて、使い分けるのがポイントです。

  こども誰でも通園制度 一時預かり
目的 子どもの育ちを支えることが目的。家庭だけでは得られない経験を通して、子どもの成長や社会性を育む。     保護者の都合(体調不良・リフレッシュ・用事など)で一時的に子どもを預けるための支援制度。
対象年齢 生後6か月~3歳未満の未就園児     生後6ヶ月~就学前の子ども
利用対象家庭 保護者の就労状況に関係なく、どんな家庭でも利用可能  原則、保護者が一時的に保育できない事情がある家庭
利用時間・日数 月に約10時間まで、1時間単位で柔軟に利用可能 1回最大8時間まで、月に15日程度まで利用可能など(自治体により異なる)
料金の目安 1時間あたり300円前後 1時間あたり300~400円程度が一般的。場合によっては500~800円の施設もあり。

こども誰でも通園制度のメリットと注意点

こども誰でも通園制度には、保護者・子ども双方にうれしいメリットがある一方で、利用にあたって注意したい点もあります。
ここでは実際のメリットと注意点をわかりやすく紹介します。

保護者にとってのメリット

こども誰でも通園制度は、就労の有無にかかわらず利用できるため、育休中や専業主婦(主夫)の家庭でも気軽に活用できるのが魅力です。
育児中の多くの保護者の方が直面するのは、孤立感や心身の負担。
「毎日子どもと二人きり」「相談できる相手がいない」といった不安を抱える方も少なくありません。
短時間でも子どもを預けられることで、自分の時間を持つことができ、心にゆとりが生まれます。
さらに、保育士との関わりを通じて、子育ての相談ができたり、子どもの成長に気づかされたりすることも。
専門家の視点を得られることは、育児に悩むママ・パパにとって大きな支えとなります。
リフレッシュと学びの両方を得られるのが、この制度の大きなメリットです。

子どもにとってのメリット

家庭だけでは得られない経験ができるのも、この制度の魅力です。
同年代の子どもと遊んだり、保育士さんと関わったりすることで、社会性が自然と身につきます。
保護者以外にも頼れる存在ができることで、子どもにとって安心感が広がり、人見知りの軽減や自立心の芽生えにもつながります。
集団生活の中で新しい刺激を受けることは、心と体の発達にもよい影響を与えるでしょう。

利用する上での注意点

便利に思えるこども誰でも通園制度ですが、実際には月10時間という利用上限があるため、保育の代替手段としては物足りなさを感じる場合もあります。
また、利用できる施設には定員があるため、必ずしも希望する園に通えるとは限りません。
「せっかくならあの園に通わせたい」と考えていても、枠が埋まっていて利用できないケースもあるのが現状です。
利用前に自治体や施設へ確認しておくことが大切です。

まとめ

こども誰でも通園制度は、保護者の就労状況に関係なく利用できる柔軟な仕組みとして注目されています。
一時預かりとの違いを理解し、目的や状況に応じた活用がポイントです。
ユニバース・ナーサリー大森は、この制度の対象施設となっており、0~2歳児を対象に受け入れを行っています。
また、ユニバース・ナーサリー大森第二園と蒲田は対象外なのでご注意ください。
まずはお住まいの自治体や園に確認のうえ、賢く制度を活用しましょう。

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