赤ちゃんの防災対策に必要な備えは?防災グッズのリストや注意点を紹介
2025/01/22
近年、地震や土砂災害などが多く発生し、防災対策を行っているご家庭も多いのではないでしょうか。特に赤ちゃんのいる家庭では、大人とは違った備えが必要です。今回は、赤ちゃんがいる家庭の防災対策や防災グッズのリストなどをご紹介します。
赤ちゃんのための防災対策
日本は災害の多い国とも言われ、いつどこで災害に見舞われるか分かりません。
万が一自宅が被災し、避難所で生活しなければいけなくなった場合には、大人であってもストレスを感じることでしょう。
特に赤ちゃんにとって慣れない環境での生活は大きな負担がかかるものです。
そこで、近年注目を集めているのが「ローリングストック(日常備蓄)」です。
ローリングストック(日常備蓄)とは、その名の通り、普段から使っている食材や日用品をいつもより多く購入して備えておくという方法。
賞味期限や使用期限の早いものを普段から少しず使い、使った分は買い足しておきます。
そうすることで、一定量を家庭に備蓄できるだけでなく、「せっかく防災用品を備蓄していたのに賞味期限が切れてしまった!」という状態にも陥りにくくなります。
災害時であってもできる限り普段と変わらない生活を送るためにも、赤ちゃんの生活に欠かせないミルクやおむつ、水、ベビーフードなどをローリングストック(日常備蓄)しておくと安心です。
赤ちゃんに必要な防災グッズリスト
では具体的にどのような防災グッズを用意しておけば良いのでしょうか?
ミルク・授乳用品
□粉ミルクや液体ミルク
□授乳ケープ
□授乳カップ
□紙コップ
授乳期の赤ちゃんであれば、ミルクや授乳用品は必需品です。
粉ミルクやキューブタイプのミルクもありますが、災害時は、調整不要で常温でも授乳可能な液体ミルクが便利です。
災害時は水やお湯の用意が困難なこともあるため、液体ミルクを活用しましょう。
また、母乳を与える場合には、授乳ケープや授乳カップ、紙コップなども備えておくと役に立ちます。
食事用品
□ベビーフード
□パックごはん
□使い捨てのお皿、コップ、スプーン
□飲料水、麦茶、野菜ジュースなどの飲料
□お菓子
離乳期の赤ちゃんの場合は、レトルトのベビーフードを用意しておきましょう。
フリーズドライやフレークタイプのもの、やわらかいベビーフードやパックのごはんなど、調理不要でそのまま食べられるタイプのものが便利です。
食事用のお皿やスプーン、コップなども準備しておきましょう。
また、飲料水や麦茶、野菜ジュース、手軽に食べられるお菓子なども備えておくと安心です。
おむつ・衛生用品
□紙おむつ(10枚程度)
□おしりふき
□除菌シート、ウェットティッシュ
□ティッシュ、トイレットペーパー
□簡易洗剤、洗濯袋
紙おむつは月齢に合わせて1~3日分用意し、おしりふき、除菌シート、ティッシュなども備えておきましょう。
排泄物で衣類が汚れることもあるため、携帯用の洗剤や洗濯用の袋などもあると役に立ちます。
また、すぐにトイレに行かれないこともあるため、普段はおむつが外れている場合でも、災害時にはおむつを用意しておくと安心です。
衣類・タオル
□着替えセット(1~3日分)
□バスタオル、ハンドタオル、ガーゼ
□おくるみ、ブランケット
避難所で生活しなければいけない場合、赤ちゃんの防寒や衛生管理は欠かせません。
災害時には1~3日分の着替えセットやタオルの他、ガーゼやおくるみなども用意しておくと良いでしょう。
体調管理用品
□救急セット
□冷却シート
□使い捨てカイロ
□常備薬
□母子手帳、健康保険証、医療証、マイナンバーカードなどのコピー
万が一の体調不良や怪我に備えて、救急セットや解熱剤などの常備薬も用意しておくと安心です。
また、母子手帳や健康保険証などは日頃から携帯しておきましょう。
災害時の注意点
災害時には、上記のような防災グッズを用意しておくだけでなく、いくつかのことに注意しておきましょう。
安全な移動手段を考える
大きな地震や災害の際には、道や建物が崩れたり、避難のために人で混みあったりすることも考えられます。
そうした状態で赤ちゃんを連れて移動するには、ベビーカーよりも抱っこ紐の方が安全です。
災害時に限らず、いつでも迅速に移動できるよう、抱っこ紐は日頃から手の届く場所に置いておきましょう。
月齢に合わせて防災用品や数を見直す
災害時に必要な用品は、赤ちゃんの月齢によって異なります。
防災用品は、月齢に応じた内容や数を備えておくように定期的に見直すことが大切です。
合わせて、食品や飲料の賞味期限、衛生用品の使用期限なども確認しておくと良いでしょう。
自分自身の体調管理にも気をつける
災害時や避難生活の際には、赤ちゃんの安全管理ばかりに気が向きがちですが、自分自身の安全面や体調面の管理にも気をつけるようにしましょう。
不十分なライフラインや慣れない避難生活の中では、大人でもストレスを感じるものです。
家族で協力し合いながら、それぞれが安心して過ごせるように工夫しましょう。
まとめ
災害はいつ起きるか分からないからこそ、日頃からの防災対策をしておくことが大切です。
特に赤ちゃんは環境の変化に対応することが難しく、できる限り普段と変わらない生活を送れるように備えておくと良いでしょう。
また、災害時には、不便な生活を強いられ、子どもだけでなく大人もストレスを感じやすくなるものです。
万が一の場合にも慌てずに落ち着いて対応できるよう、家族で防災対策を話し合ったり見直したりてみてはいかがでしょうか。