乳幼児期の食事のポイントは?月齢別の進め方を解説 | ユニバース開発株式会社 ユニバース・ナーサリー|ユニバース・キッズ

乳幼児期の食事のポイントは?月齢別の進め方を解説

2024/10/09

離乳食は不足している栄養素を補い、大人が食べているものに慣れていく練習期間の食事です。
乳幼児期は食体験を通じて、健やかな身体や豊かな心を持ち充実した健康生活の基盤を作ります。
しかし、初めてだからこそどのように進めた方が良いのか分からない人もいるでしょう。
本記事では、離乳期や幼児期の食事のポイントや食べる力の育み方、注意点について紹介します。
合わせて、月齢別の離乳食の進め方について解説するので参考にしてみてください。

0~2歳の食事のポイント

0歳~2歳の食事では、親と一緒に楽しみながら「食べる楽しさ」を伝えることがポイントです。
離乳食は、子どものペースに合わせて進めていく必要があります。
しかしパパやママが疲れていたり、イライラしていたりする中で食事を進めていると子どもにも伝わってしまいます。
食べさせる側がゆったりした気持ちで楽しく進めることにより、「食事=楽しい」と子どもに感じてもらえるでしょう。

特に離乳食を始めたばかりの頃は、時間に余裕のあるタイミングで、ゆっくりと取り組むのがおすすめです。
また、離乳食を与えた際に嫌がる場合は無理をしないよう、子どものペースで進めていきましょう。
0歳~2歳の食事は、子どもの心と身体の発達に欠かせないもので、生活の基礎を作っていく大切なものです。
食べる楽しさを知ってもらえるような関わり方を意識してみてください。

食べる力を育むには?

乳幼児期から食べる力を育むためには、お腹の空くリズムを作ったり、家族や友人と一緒に食事を楽しんだりすることが大切です。
食の基礎を作り、体験を広げていくと食べる力が育まれます。

離乳期

離乳期の食べる力を育むためには、次の姿を目標にしましょう。

  • 安心と安らぎの中で、母乳やミルクを飲む心地よさを味わう
  • さまざまな食べ物を見たり、触ったりして自分で食べようとする

離乳期の食事では目を合わせたり、優しい声かけをしたりすることが大切です。

例えば「おいしいね」や「もぐもぐしようね」といった声かけを行いながら食事すると、赤ちゃんは徐々に理解をしていきます。
声かけによる温もりを通して心の安定がもたらされるだけではなく、食欲も育まれます。
また、食べ物を味わったり触ったりする体験を通して、自力で食べようとする力が生まれるでしょう。

幼児期

幼児期の食べる力を育むためには、次の姿を目標にしてみましょう。

  • お腹が空くリズムを持つ
  • 食べたいものや好きなものを増やす
  • 家族や友人と一緒に食べる楽しさを知る
  • 食事づくりや準備にかかわって、食に触れる
  • 食生活や健康に主体的にかかわる

幼児期に食べる力を育むためには、お腹が空くリズムを持つことが大切です。

離乳完了期頃から、睡眠や遊びの活動にメリハリが出てきます。
その中で、お腹が空く感覚を持つためにも、しっかりと遊び、規則的な食事が取れる環境を整えましょう。
繰り返していくことで生活習慣が作られて、食事リズムの基礎が整います。
また簡単な調理を手伝ってもらったり、栽培や収穫にかかわったりすることは食への興味を広げる経験のひとつです。
食事づくりには、五感や好奇心を刺激する経験がたくさんあります。
このような体験を通して、食べたいものや好きなものが増えていきます。

月齢別|離乳食の進め方

続いて、月齢別に離乳食の進め方について紹介します。
あくまで目安になるので、子どもの成長に合わせて焦らずに進めていきましょう。

離乳初期|生後5ヶ月~6ヶ月

離乳初期は、赤ちゃんが母乳やミルク以外の食べ物を初めて食べる「ごっくん期」です。
食材をなめらかにすりつぶした状態で、子どもの様子を見ながら与えます。
離乳食を与える時は、赤ちゃん自身に唇を使って取り込むことを覚えさせます。
味や香り、舌触りを感じ取ってもらうことが大切です。
慣れてきたら、すりつぶしたホウレンソウやトマト、豆腐や白身魚を試しましょう。

離乳食後は、母乳やミルクを飲みたいだけ与えます。
また、赤ちゃんは腎臓機能が未熟なので調味料を極力控えてください。

離乳中期|生後7ヶ月~8ヶ月

離乳中期は食材に興味を持ちはじめて、手づかみで食べ始める「もぐもぐ期」です。
舌でつぶせるくらい柔らかく煮たものから練習し、鶏のささみや赤身魚等の味や舌触りが楽しめるような種類を増やしていきます。
無理せずゆっくり離乳食を進めてかむ力を育てていきましょう。
料理の味付けには、だしや塩、醤油をごく少量使用します。
母乳は欲しがるままに、ミルクは1日3回程度与えます。
1ヶ月を過ぎた頃から食事の回数を2回に増やして、リズムをつけるのが大切です。

離乳後期|生後9ヶ月~11ヶ月

離乳後期は、あごを上下して歯茎でかむ食べかたを覚える「かみかみ期」です。
1日3回の食事を進めて、食欲に応じて量を増やします。
食べ物は歯茎でつぶせる程度の固さにしましょう、
また鉄分が不足しやすいので、食事の工夫をすることが大切です。
母乳は欲しがるままに、ミルクは1日2回程度与えます。

離乳完了期|生後12ヶ月~18ヶ月

離乳完了期の1歳前後は前歯と奥歯がほぼ生え揃い、形のある食べ物を噛み潰せる「パクパク期」です。
食事から十分に栄養が取れるように、肉団子程度の硬さを目安に料理を作ります。
ほぼ大人と同じ味付けができるようになりますが、腎臓に負担をかけないために薄味を基本とします。
1回の食事では多くの量が食べられないため、いも類やくだもの等のおやつをあげましょう。

0~2歳の食事の注意点

0歳~2歳の食事では、与える食べ物に注意したり食中毒を予防したりしましょう。
最後に注意点について解説します。

与える食べ物に注意する

0歳~2歳は、はちみつや生卵、牛乳といった与える食べ物に注意をしましょう。
はちみつは、ボツリヌス症予防のために満1歳まで使わないようにします。
1歳未満は腸内環境が整っていないため、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を排出し、便秘や嘔吐といった症状を引き起こしたり、母乳やミルクを受けつけなくなったりするので注意が必要です。
生卵にはサルモネラ菌が付着している可能性があり、下痢や発熱等の症状を発症する場合があります。
サルモネラ菌は熱に弱いため75℃で1分加熱してから、卵料理を食べさせるようにしましょう。
他にも牛乳に含まれているカルシウムは、腸で取り込まれる鉄分や亜鉛の吸収を阻害します。
鉄欠乏性貧血を引き起こす可能性があるので、1歳を過ぎてからにしましょう。

食中毒の予防をする

0歳~2歳の食事を進める上では、食中毒予防も重要です。
子どもは抵抗力が弱く、食中毒になると重症化しやすいといわれています。
特に気温や湿度の高い時期は、食中毒が発生しやすいので注意をしましょう。

予防対策

  • 調理する前に、しっかりと手洗いをする
  • 土がついた野菜は水洗いをしてから料理する
  • 調理器具や食器は丁寧に洗って清潔に保つ
  • 魚や肉は中までしっかりと加熱する
  • 作った離乳食はなるべく早めに与える
  • 食べ残しは食べさせないようにする

ファストフードやジャンクフードは控える

日々仕事や育児に追われていると、外食に頼りたくなることもあることでしょう。
しかし、身体の機能が未発達な0~2歳の時期には、ファストフードやジャンクフードなどの食事はおすすめできません。
近年では、小児肥満になる子どもの数が増加傾向にあり、その原因のひとつがファストフードやジャンクフードと言われています。
万が一小児肥満になってしまうと、肥満体質のまま成長してしまうことも多く、将来的な生活習慣病に繋がる危険性も高まります。
また、ファストフードは様々な食材を使用しているため、特に0~2歳の乳幼児期はアレルギーを引き起こす可能性もあります。
忙しい日々の中で手軽に食事が摂れるファストフードに頼りたくなる気持ちも分かりますが、0~2歳の乳幼児期にはできる限り控えた方が良いでしょう。

まとめ

本記事では、乳幼児期の食事の進め方について紹介しました。
乳幼児期には食べる楽しさを伝えたり、素材の味を活かしながら成長に合わせて離乳食を作ったりすることが大切です。
紹介した時期はあくまで目安となるので、子どもの成長に合わせて食べる量を考慮しましょう。

小規模保育施設を運営するユニバース・ナーサリーでは、栄養士監修のもと、旬の食材を豊富に使用した栄養バランスの整った給食を提供しています。

また、旬の野菜に触れたりクッキーの型抜きや簡単なクッキングをしたりするなど、子どもたちの興味に合わせた食育活動も積極的に実施!
食育活動を通して食材に興味を持つことで、「食べてみよう!」という意欲溢れる姿も見られますし、「苦手な食材が食べられるようになった」「園でのクッキングを通して家庭でもお手伝いをしてくれるようになった」などという保護者の方からの声も多く届いています。

「子育てするうえで食を大切にしたい」「食育に力を入れている園を探している」などとお考えの方は、ぜひユニバース・ナーサリーを検討してみてはいかがでしょうか?