保育園の年間行事とは?ねらいや目的を詳しく解説!
2024/08/26
保育園ではさまざまな年間行事が行われています。
季節のものから親子で参加するものまで、保育園の行事にはそれぞれ目的やねらいがあります。
行事を通じて、子どもたちの成長を感じられたり、いつもと違う発見が得られたりするでしょう。
本記事では、保育園の主な年間行事やそれぞれの目的・ねらいについてご紹介します。
保育園の年間行事
保育園の年間行事は、子どもたちの成長を実感できるだけではなく、季節ごとのイベントで生活に彩りが添えられるものです。
保育園は働く保護者のために子どもを預かる性質上、一般的に親が参加する行事は比較的少なめですが、中には事前準備や参加が必要な行事もあります。
年間行事を把握しておくことで、先の見通しが立てやすくなるでしょう。
保育園によって、また月齢によって異なりますが、主な年間行事を以下の表にまとめたので、参考にしてスケジュールを組んでみてください。
4月 | 入園式、進級式 |
5月 | 親子遠足、保育参観、子どもの日、母の日 |
6月 | 父の日 |
7月 | 七夕、プール開き、お泊り保育 |
8月 | 夏祭り |
9月 | 敬老の日、お月見、秋の遠足 |
10月 | 運動会、ハロウィン、お芋掘り |
11月 | 七五三、作品展 |
12月 | クリスマス会 |
1月 | お正月お楽しみ会、お餅つき大会 |
2月 | 節分、生活発表会 |
3月 | ひなまつり、卒園式 |
上記以外にも、毎月のお誕生日会や身体測定、避難訓練などを定期的に開催している園もあります。
※上記の行事は、ユニバース・ナーサリーで全て行っているわけではありません。
どのような行事を行なっているかは、各園にお問い合わせください。
随時、見学会も開催しておりますので、お気軽にご連絡ください。
保育園で行事を行う目的やねらい
保育園で行事を行うことには、以下のような目的やねらいがあります。
- 日本のさまざまな伝統文化や季節の変化に触れるため
- 子どもの成長を保護者と共有するため
- 子どもに練習してできた時の達成感を味わってもらうため
- 年間の区切りを実感するため
厚生労働省の「保育所保育指針」においても、日本の伝統文化や季節ごとの行事に触れることが大切であると言われています。
例えば、遠足は季節を肌で感じられます。伝統文化である節分は、日本の文化に触れるきっかけになります。
子どもたちは行事を楽しみながら、さまざまなことを学べるのです。
保育園の代表的な行事
続いて、保育園の代表的な行事について紹介します。
合わせて、それぞれの行事のねらいや目的についても解説します。
入園式
入園式は、新年度である4月に行われる行事で、新しく入園する子どもたちを迎えます。
家族以外の人と過ごすのは初めてという子どもも多いため、子どもたちはもちろん、保護者の方も緊張や不安を感じるでしょう。
入園式は、楽しい雰囲気を感じてもらい、これからの生活に期待を持ってもらうねらいがあります。
そのため、不安を取り除けるように出し物や装飾で楽しい雰囲気を作るなど、園ごとに工夫を凝らしています。
小学校等では同じ年齢で入学しますが、保育園では新入園の年齢が様々で、0歳児もいれば2歳児もいるという状況が特徴です。
途中で疲れたり泣き出してしまう子もいるため、短くシンプルに構成されていて、約1時間で終了するところも多くあります。
親子遠足
親子遠足は、クラスの様子が落ち着きはじめ、気候の良い5月頃に行われることの多い行事です。
親子遠足のねらいや目的は、親子の思い出作りや公共の場でのマナーやルールを学ぶ目的があります。
季節ならではの植物や気候などを肌で感じられ、お友達とお出かけする楽しさを体感します。
また近年では、保護者の方の負担軽減を考え、親子遠足ではなく子どもだけで参加する遠足を実施している保育園も増えています。
お泊り保育
お泊り保育は、主に年長クラスの子どもたちが家族と離れて寝泊りを行う一大行事です。6月~8月頃に行われることの多い行事で、1泊2日で実施されるケースが主です。
宝探しやスタンプラリーなどの子どもたちが楽しめるゲームを取り入れることもあります。
ねらいとしては、自分で身支度ができるようになったり、自立心を育てたりする目的が挙げられます。
身の回りのことを自分一人でできたという経験は、子どもの成長に大きな影響を与えてくれるでしょう。
プール開き
プール開きは、気温が上昇する6月~7月頃に行われる行事のひとつです。
プール開きのねらいは、水に触れる気持ちよさを味わい、夏ならではの遊びを楽しむことです。
また、水遊びの約束をきちんと聞いて守り、安全に楽しむという目的もあります。
夏ならではの行事のひとつですが、事故やケガといった危険のリスクもあります。
プール遊びを楽しみながらも、事故防止のための約束ごとをきちんと伝える大切な機会です。
作品展
「芸術の秋」と言われる時期に、作品展を開催する保育園もあります。
作品展は、子どもたちが年間を通して制作した作品を披露する場です。
子どもたち一人ひとりの表現力も養うねらいや目的があります。
他にも、各学年やクラスでテーマを考えて、共同制作するところもあります。
みんなで協力する楽しさや、作品を作り上げる喜びを感じてもらえるでしょう。
運動会
運動会は、子どもたちの成長を保護者の方と共有する行事です。
運動会を行うねらいは、からだを動かす楽しさや達成感を知ってもらうことです。
年齢によって、運動会のプログラムは異なります。
例えば、0歳~2歳の乳児は保護者と一緒に参加するプログラムがメインです。
3歳~5歳の幼児は、かけっこや玉入れなどの競技が行われます。勝ち負けにこだわり始める年齢でもあり、白熱する勝負もあるでしょう。
生活発表会
生活発表会は、子どもたちの成長した姿や園生活での成果を見られる行事です。
内容は、歌や演劇、ダンスなど保育園によってさまざま。
生活発表会では、表現力や協調性を養うことがねらいです。
「1年間でこんなことができるようになった」と保護者の方にお披露目をする場でもあるので、多くの園では12月~3月頃に行われています。
卒園式
卒園式は、保育園の年度が終了する3月に行われる年間行事です。
全園児が参加する場合は、在園児から歌や製作物のプレゼントが贈られることもあります。
卒園式のねらいは、小学校入学への意欲を高めたり、生活の思い出を振り返ったりする目的があります。
一生に一度の大切なイベントは、子どもたちの思い出にもなるでしょう。
行事の少ない保育園もある
ここまでご紹介してきたもの以外でも、保育園での年間行事は毎月多くありますが、一方で行事が少ない保育園もあります。
たとえば、0~2歳児が中心の小規模園などでは、子どもの月齢と保護者の方の負担を考え、行事は控えめな傾向があります。
認可園では、年間を通してさまざまな行事が行われる傾向にあり、子どもたちの成長を感じられます。その分、事前準備には多くの時間や労力が必要です。
行事が少ない園では、準備の負担が減る分、普段の保育に力を入れることができ、より丁寧に向き合えるともいえます。
まとめ
本記事では、保育園の主な年間行事やねらい・目的についてご紹介しました。
保育園では、季節を通してさまざまな行事・イベントが行われます。
それぞれの行事には、子どもたちが成長できるような目的やねらいがあります。
中には子どもたちだけではなく、保護者の方も参加して一緒に楽しめるイベントもあります。
行事を通して、成長した姿や保育の様子も見られるので、ぜひ保育園で開催される行事を楽しんでみてください。