子どもを熱中症から守るには?熱中症の原因や予防対策を解説 | ユニバース開発株式会社 ユニバース・ナーサリー|ユニバース・キッズ

子どもを熱中症から守るには?熱中症の原因や予防対策を解説

2024/06/26

暑さが増す季節には楽しいイベントも増える一方で、熱中症のリスクが気になる方も多いのではないでしょうか。特に子どもは大人以上に熱中症になりやすく、注意が必要です。そこで今回は、子どもが熱中症になりやすい理由や具体的な予防対策について解説!子どもたちを暑さから守るためにも正しい予防対策を身につけましょう!

熱中症とは

熱中症は、暑い場所や湿度の高い環境にいることで体温が上昇し、体温調節機能がうまく働かずにめまいや吐き気などの不調を引き起こす症状のことです。
近年は、温暖化によって平均気温が高まり、熱中症による救急搬送の件数も年々増えています。
特に子どもは熱中症を引き起こしやすく、重症化すると命にかかわる可能性もあるため、注意深く子どもの様子を観察するだけでなく、適切な予防対策が大切です。

子どもが熱中症を引き起こす原因

熱中症は大人でも発症しますが、子どもの方がかかりやすいと言われています。
身体の機能が未発達な子どもは、大人に比べて暑さに弱く、体温が上昇しやすいためです。
ここでは、子どもが熱中症になりやすい理由や症状を引き起こす原因について解説します。

体温調整の機能が未熟

子どもは汗をかくための汗腺が未熟で、汗を通す汗管も細いと言われています。
そのため、一度に大量の汗をかくことができず、体内に熱がこもりやすくなってしまいます。
また、大人に比べて体温が高い傾向にあり、体内に熱がこもることでさらに体温が上昇し、熱中症を引き起こしてしまうのです。

体内の水分量が多い

成人した大人の場合、体内の水分量は約60%ですが、子どもは約70%と水分の割合が高いと言われています。
そのため、身体にこもった熱が放出されにくく、気温が高まると熱を吸収しやすくなってしまうのです。
体内の水分の割合が高く脱水症状になりやすいことも、子どの熱中症が重症化しやすい理由のひとつです。

地面の照り返しを受けやすい

熱中症になる原因のひとつとして、照り返しの影響が挙げられます。
照り返しとは、日光が地面のアスファルトや建物に反射して周囲に熱を浴びせる状態のことです。
身長の低い子どもは地面からの照り返しの影響を受けやすく、大人よりも体感温度が高いと言われています。
大人が感じている以上に暑さを感じ、気づかないうちに体温が上昇して熱中症を発症してしまうのです。
ベビーカーも照り返しの影響を受けやすいため、体温が上がらないように冷却グッズを用意するなど注意が必要です。

自分で予防したり症状を訴えたりするのが難しい

熱中症になるとめまいや立ちくらみなどの症状が現れますが、子どもは遊びに夢中になっていると自分の体調の変化に気づきにくかったり、症状をうまく伝えられなかったりするものです。
また、小まめな水分補給や休憩など、自ら熱中症予防をすることも難しいでしょう。
気づかないうちに症状が悪化してしまう恐れもあるため、周囲の大人が注意深く見守り、対策してあげることが大切です。

熱中症の症状は?

熱中症には様々な症状が挙げられ、重症度によって3段階に分類されています。

Ⅰ度(軽度):熱痙攣、熱失神

Ⅰ度(軽度)では、熱中症の初期症状と言われるめまいや立ちくらみ、ふらつきなどの症状が現れます。
意識はあるものの、大量に汗をかくことで体内の水分や電解質が失われている状態です。
子どもの場合、喉の渇きや身体の火照り、尿の色が濃いなど症状がある場合は、軽度の熱中症の可能性が高いです。
また、意思表示の難しい乳幼児においては、元気がない、顔が赤い、あくびが出るなどの症状も、軽度の熱中症を疑いましょう。

Ⅱ度(中等度):熱疲労

38度~40度未満の発熱があり頭痛、吐き気などの症状を伴うのが、中等度(熱疲労)の状態です。
熱疲労は脱水症状が原因で引き起こされる症状のため、応急処置をしても改善されない場合には、医療機関を受診し適切な治療を受けましょう。
場合によっては呼びかけに対する反応が薄くなったり、普段とは違う行動をしたりするなど、意識障害による症状が現れることもあります。

Ⅲ度(重度):熱射病

体温が40度以上まで上昇しているにも関わらず発汗していない場合や、意識障害や全身の痙攣などの症状が現れたりするのが重度(熱射病)の状態です。
適切な処置を行わないと脳に損傷が見られたり後遺症が残ったりする可能性があるため、救急車を呼ぶなど、一刻も早く医療機関を受診しましょう。

子どもの熱中症予防対策

熱中症は軽症で回復することが多いものの、場合によっては命にかかわる可能性もあり、決して侮ってはいけません。
特に子どもは熱中症になりやすく重症化のリスクも高いため、何よりも熱中症にならないための予防対策が大切です。

ここからは、子どもの熱中症予防の対策について紹介します。

こまめに水分補給をする

必要な水分量が多い子どもは、水分不足によって熱中症を引き起こす可能性が高いため、まずはこまめな水分補給を心掛けましょう。
喉が渇いた時だけでなく、喉が渇く前に水分補給することで、熱中症予防に繋がります。
発汗によって水分だけでなくミネラルや塩分も失われるため、麦茶や経口補水液などを持ち歩くのもおすすめです。
また、一度に大量の水分を摂るのではなく、20分~1時間おきに100~250ml程度、水分補給すると良いと言われています。
外出する際は、この時間を目安に子どもに声をかけ、水分補給ともに休憩をとるようにしましょう。

暑さ指数を確認して外出や外遊びを控える

子どもにとって、屋外で身体を動かすことはとても大切ですが、気温が28度以上になると熱中症になりやすくなり、31度以上では運動をしていなくても熱中症になる危険性が高まります。
気温が高くなる時期には、暑さ指数(WBGT)を確認し、熱中症リスクの高い日は外出を控えることも大切です。
環境省のホームページでは、全国の暑さ指数(WBGT)を毎日配信しています。
出かける前にチェックして、熱中症警戒アラートが発令されている際は外出を控えたりいつも以上に暑さに備えたりするなどの対策を心掛けましょう。

▼環境省HP:熱中症情報サイト(全国の暑さ指数(WBGT))

帽子や洋服で調整する

天気や気温に合わせて、風通しの良い服装や帽子をかぶるなど、服装で体温調整することも熱中症予防に効果的です。
特に、頭や首元を直射日光から守ることで体温の上昇を抑えられるため、首元に日除けがついているつば付きの帽子を選ぶと熱中症予防に繋がります。
また、子どもは汗をかきやすいため、着替えも用意しておくと良いでしょう。

こまめに休憩して子どもの様子を観察する

子どもは遊びに夢中になると、自分の体調の変化に気づかなかったり、つい無理をしてしまったりするものです。
外で遊ぶ際には、20~30分おきに涼しい場所で休憩を取り、体調や体温の変化や、汗の量、顔の赤さなどを注意深く観察することも大切です。

必ず大人が付き添う

熱中症の危険性が高まる夏場には、子どもだけで行動させず、必ず大人が付き添うことも大切です。
子どもは大人以上に熱中症にかかりやすく、発見が遅れると重症化のリスクも高まります。
必ず大人が付き添い、水分補給や休憩の声かけをするなど、しっかりと見守って熱中症から子どもを守りましょう。

まとめ

子どもは大人に比べて体温調整機能が未熟なことや体調の変化に気づきにくいことから、熱中症にかかりやすく重症化しやすいと言われています。
だからこそ、熱中症にかからないよう、予防対策をしっかりとすることが大切です!
こまめな水分補給や休憩を心掛け、体調の変化にも早めに気づけるよう周囲の大人がしっかりと見守りましょう。

認証保育園や企業型保育所などを運営するユニバース・ナーサリーでは、少人数制だからこそ一人ひとりと丁寧に向き合い、細やかに見守る保育を大切にしています。
また、暑い時期には、下記のような熱中症予防対策を徹底しています。

  • 予想気温が30度を超える場合は戸外には出ない
  • こまめに水分補給をする
  • 服装や室温の管理をしっかりする
  • お昼寝の時間をしっかりとり、十分に休息できるようにする

このように、子どもたちの安全を第一に考えながら安心して過ごせる環境づくりを心掛けています。

「アットホームな少人数園を探している」「安全で安心できる環境に子どもを預けたい」などとお考えの方は、ぜひ入園をご検討ください。