小規模保育園や少人数保育のメリット・デメリットとは?正しく理解して保育園を選ぼう! | ユニバース開発株式会社 ユニバース・ナーサリー|ユニバース・キッズ

小規模保育園や少人数保育のメリット・デメリットとは?正しく理解して保育園を選ぼう!

2024/05/27

小規模保育園や少人数制保育園とは、待機児童解消や子育てと仕事が両立できる社会づくりなど、さまざまな目的で作られた小規模な保育園です。主に0~2歳の乳児を受け入れていて、職員の配置体制の手厚さや目の行き届きやすさなど、様々なメリットが挙げられます。本記事では、小規模保育園や少人数制保育園に入園するメリット・デメリットについて解説!小規模な保育園に子どもを預けたいとお考えの方や、保育園選びに迷われている方はぜひ参考にしてくださいね。

小規模保育園とは?

小規模保育園とは、0歳~2歳を対象とした6名以上20名未満の子どもを預かる小規模な認可保育園を指します。
2015年にスタートした「子ども・子育て支援新制度」によって、認可事業の位置付けとして運営が認められた認可保育園で、支援を受けて運営をしているため保育料も安い傾向にあります。
小規模保育園は、一定の基準を満たせばマンションの一室でも、保育園として認められるため、住宅街の中や駅前など、利便性が高い立地で運営している施設も多くあります。
待機児童の多くが、低年齢の乳児なため、こうした小規模保育園は地域の待機児童の緩和に欠かせない存在です。

小規模保育園の分類

小規模保育園では、A型、B型、C型の基準に分かれていて、それぞれ定員や職員の人数、資格などの基準が異なります。

  A型 B型 C型
利用定員 6~19人 6~19人 6~10人
職員数 保育所の配置基準+1人 保育所の配置基準+1人 園児3人に対して1人
資格 保育士資格保有者 1/2以上が保育士資格保有者 家庭的保育者
※保育士と同等のスキルや経験があると市町村で認められた保育者
保育室 0歳・1歳…1人当たり3.30㎡
2歳児…1人当たり1.98㎡
0歳・1歳…1人当たり3.30㎡
2歳児…1人当たり1.98㎡
1人当たり3.30㎡

小規模保育園A型は、全職員が保育士資格を持っていて、通常よりも保育士の目が多い点が大きな特徴です。
B型、C型では、保育士資格のない職員も保育をする場合がありますが、資格を保有していない職員には研修を行い、保育の質の維持や向上に取り組んでいます。

また、保育園の方針や保育内容は園によってさまざまです。
どのような保育を行っているのか、事前に見学に行くなどして確認することをおすすめします。

少人数制保育園とは?

言葉が似ていることから、小規模保育園と混同されやすいのが少人数制保育園です。
小規模保育園は、児童福祉法に基づく認可保育園に分類されますが、少人数制保育園は認可外保育園に分類されます。

例えば、病院内に併設されている院内保育園や、2016年に子ども家庭庁によって新設された企業型保育事業、企業内に設置されている事業所内保育施設なども、認可外の少人数制保育園に含まれます。
少人数制保育園とは、こうした少人数制の保育園の総称で、少人数園・少人数保育園など、園によって呼び方は様々です。

また、認可保育園の小規模保育園は、自治体を通した申し込みが必要で、保育要否の点数によって入園の優先度が決められますが、認可外の少人数制保育園は、施設に直接申し込むことで入園の手続きを進めることができます。
認可保育園に比べて手続きがスムーズで、空さえあれば入園しやすいのが特徴です。

小規模保育園・少人数制保育園のメリット

続いて、小規模保育園や少人数制保育園のメリットを紹介します。
特に0歳~2歳の乳児期は、保護者にとっても不安に感じることが多いだけに、保育園は慎重に選びたいものです。

小規模保育園や少人数制保育園は、規模が小さいからこそ保育士の目が行き届きやすく、トラブルが少ないなどのメリットがあります。

一人ひとりに寄り添った保育をしてもらえる

小規模保育園は、保育者の人数が通常の配置基準より多く、一人ひとりに寄り添いながらより丁寧な保育を受けられるメリットがあります。
人員の配置が多いため手が行き届きやすく、まだ自立が難しい0歳~2歳児へのサポートが手厚いところも安心です。
また乳児に特化して0歳~2歳の保育経験を重ねているため、質の高い保育が期待できます。
生活リズムに合わせた自由保育が中心となっているところもあり、きめ細やかなケアを行ってくれるため保護者も安心して預けられるでしょう。
子どもの発達に合わせた保育をしてもらいたい人には、小規模保育園の入園が適しています。

保育士の目が行き届きやすい

小規模保育園や少人数制保育園は、規模や人数が少ないだけに目が行き届きやすいも大きなメリットのひとつです。
特に目を離せない0~2歳の時期は、事故やトラブルを心配する人も多いでしょう。
小規模保育園や少人数制保育園では、子ども1人に対して保育者の人数を多く配置し、トラブル防止に向けた様々な工夫をしています。
例えば、食事の時間には基準より多めに職員を配置し、誤飲や誤嚥が起きないように努めています。
保育士の配置人数が多いからこそ、子ども全員に目が行き届きやすくトラブルが起きにくい環境です。
また、小規模保育園や少人数制保育園は、大規模保育園と比べると部屋の大きさがコンパクトです。
規模が小さく全員に対して目が向けられる環境である点も安心できるポイントです。

保育者全員で全園児を保育する

小規模保育園や少人数制保育園では、年齢別のクラス制や担当制ではなく、職員全員で保育を行っている場合が多いです。
そのため、園児全員の顔や名前はもちろん、「どのように過ごしていたのか」や「どんな遊びが好きなのか」を全職員が把握できる環境が整っています。
定員数が少ないことから、子どもの小さな変化にも気づきやすく、臨機応変な対応も可能です。
子どものペースに合わせてケアをしてくれるため、少しずつ成長できる点もメリットです。
目が行き届くことから、保育園での子ども様子をしっかりと保護者に教えてくれるところも嬉しい点です。

アットホームな環境

小規模保育園や少人数制保育園では、家庭に近い環境でのアットホームな保育が受けられることもメリットのひとつです。
家庭環境に近い保育は、環境の変化に敏感な子どもも落ち着いて過ごすことができます。
特に多くの入園児が初めての保育園となることから、家庭と似た環境での保育は子どもにとっても負担が少ないです。
園児の人数が少ないため保育士との距離が近く、子どもたちも穏やかな雰囲気の中で日々を過ごせます。
生活の基礎を養うために大切な時期であるからこそ、信頼できる保育者が近くにいることは大きなメリットと言えるでしょう。

異年齢児と交流ができる

小規模保育園では、多くの場合0歳~2歳がひとつの部屋で保育を行うため、異年齢児との交流の機会が多いことも特徴です。
年齢が異なっていても子ども同士の距離が近く、兄弟や姉妹のような関係が築けるでしょう。
そのため、年齢の違う子どもとの関わり方や思いやりを養うことで、心身の成長にも繋がります。
保育士だけではなく年齢が異なる子どもと過ごすことで、社会性が身につくこともメリットのひとつです。

小規模保育園・少人数制保育園のデメリット

小規模保育園や少人数制保育園はメリットも多くありますが、一方で設備が整っていなかったり、3歳になると転園をする必要があったりするなどのデメリットもあります。
メリットだけではなく、デメリットの両方をチェックして、小規模保育園を利用するかを検討してみてください。

園庭がない園が多い

小規模保育園や少人数制保育園では、園庭のない施設が多く、あったとしてもスペースが狭く限られています。
そのため、十分に体が動かせる環境がない可能性があります。
運動は、心身の発達に欠せない要素のひとつです。
設備の影響で、大規模な行事がない場合もあり、園庭がない代わりに行う保育内容もチェックしておくと安心です。

ただし、園庭がない代わりに近くの公園を利用するケースもあります。
その場合は、外で歩くことで体力がつけられたり、交通ルールを覚えられたりするメリットもあります。
公園に行く途中の事故が心配な人は、周辺の公園や広場の移動ルートについてチェックしておくと良いでしょう。

3歳児になると転園しなくてはいけない

認可保育園である小規模保育園は0歳~2歳のみの受け入れのため、3歳になると幼稚園や保育園へ転園しなくてはなりません。
そのため、卒園までに転園先を探しておく必要があり、2度目の保活の準備をしなければならない点は、デメリットといえます。

園によっては、連携施設の制度があり、「保育内容の支援」「卒園後の進路確保」などの支援を行ってくれるケースもあります。
支援によってスムーズに決まることもあれば、定員が決まっていて受け入れができない園もあるため、連携施設制度も含めて保育園選びを考えるのも手段のひとつです。

また、「小規模や少人数=0~2歳の乳児のみ」と思われがちですが、認可外の少人数制保育園では、3歳児以上の幼児を受け入れている園も少なくありません。
転園や2度目の保活を避けたいとお考えの場合は、0~5歳児までを受け入れている少人数制保育園も選択肢のひとつに入れておくと良いでしょう。

まとめ

今回は、小規模保育園や少人数制保育園の特徴やメリット・デメリットについて解説をしました。
待機児童解消を目的に作られた小規模保育園・少人数制保育園では、一人ひとりに寄り添った保育をしたり、目が行き届きやすかったりするメリットがあります。
保育者の人数が多い分、きめ細やかな保育で心身の発達が期待できるでしょう。
また手厚いサポートを受けられるので、家庭と同じ環境で子どもを預けたい人や成長を見守りたいという人におすすめです。

東京都内を中心に少人数制保育園を展開しているユニバース・ナーサリーでは、子どもたちの成長に寄り添いながら「学び生きる力」を育む保育を実施しています。
また、少人数制保育でありながら、0~5歳児までの受け入れが可能です。(園によって異なります。)
大森園は定員30名ですが、保育者の数を増やすなどして少人数制保育を行っています。

「個々の成長に合わせた保育をしてほしい」「少人数でアットホームな環境の園を探している」「就学まで通い続けたい」などとお考えの方は、ぜひ、ユニバース・ナーサリーへの入園もご検討ください。