「母の日」をしない保育園が増えている理由は?多様な家庭に寄り添う新しい感謝の形
2026/03/06
5月が近づくと、街中にはカーネーションが並び、母の日のお祝いムードが広がります。かつての保育現場では「母の日のプレゼント制作」は恒例行事でした。しかし、近年、母の日や父の日の行事・プレゼント製作をあえて行わない保育園が増えていることをご存知でしょうか。
「園でプレゼントを作らなくなったのはどうして?」「感謝の気持ちを育む機会が減ってしまうのでは?」と不安や疑問を感じる保護者様もいらっしゃることでしょう。
今回は、多様化する家庭環境に寄り添う保育園の判断と、ユニバース・ナーサリーが大切にしている「愛を伝える形」についてお話しします。
保育園が母の日行事を中止する2つの理由と、子どもたちへの影響
最近の保育園で母の日や父の日の行事が減少している背景には、大きく分けて2つの理由があります。
多様な家庭環境への配慮
現代の保育園には、さまざまな事情を抱えたお子様が通っています。
- ひとり親家庭(シングルマザー・シングルファーザー)
- 祖父母とお子様のみの家庭
- 里親家庭や施設から通うお子様
- お仕事やご病気で一時的に離れて暮らしているケース
このような環境の中で、「お母さんにプレゼントを作ろう」という一律の活動が、お子様にとって寂しさや疎外感、心理的な負担になってしまうことがあります。
すべてのお子様が安心して過ごせる場所にするために、特定の対象に限定した行事を見直す動きが広がっています。
多様な考えのもとでの保育
「両親がいるのが普通」という固定観念にとらわれず、お子様が自分の周りにいる「自分を愛してくれる人」すべてに対して感謝を感じられるようにしたい、という教育方針を重視する園が増えています。
母の日という枠組みを超え、より広い意味での「愛と感謝」を育むことを目的としています。
保育士が教えるワンポイント:園でのお子様の様子
園生活では、お友達が「パパがね」「ママがね」とお話しする中で、自分と違う環境に戸惑いを見せるお子様もいらっしゃいます。
私たちは、お子様がどのような家庭環境にあっても「自分は大切にされている存在なんだ」と自信を持てるよう、日常の何気ない会話から一人ひとりの背景を尊重した言葉がけを徹底しています。
代替行事としての「ファミリーデー」
母の日・父の日を中止する代わりに、多くの園で導入されているのが「ファミリーデー(家族の日)」です。
ファミリーデーの目的と意義
ファミリーデーは、「母」や「父」と限定せず、お子様を大切に育ててくれる身近な人に感謝を伝える日です。
この行事のねらいは、以下の通りです。
- 家族の絆を深める:自分が誰かに守られ、愛されていることに気づく機会。
- 多様性の尊重:「いろいろな家庭があるけれど、どれも素敵な形なんだ」とお子様同士が認め合える心を育む。
- 自己肯定感を高める:感謝を伝え、喜んでもらう経験を通じて「役に立てた」という自信を育む。
ユニバース・ナーサリーでの取り組み
当園でも、画一的な行事としてではなく、お子様が「今、ありがとうを伝えたい人」に自由に想いを届けられる環境を大切にしています。
お母さんやお父さんだけでなく、おじいちゃん、おばあちゃん、あるいは毎日一緒に遊んでくれるお兄ちゃんやお姉ちゃん。お子様の素直な気持ちを大切に、制作や言葉のプレゼントをサポートしています。
保育士が教えるワンポイント:家庭でできる言葉かけ
園で制作物がなかったとしても、ご家庭で「いつもありがとうね」とお子様に伝えてみてください。感謝は一方通行ではなく、双方向の愛の交換です。
保護者様から愛を伝えられることで、お子様の中に「自分も誰かに優しくしたい」という自然な感謝の気持ちが芽生えていきます。
感謝の気持ちをどう伝えるか:日常の中の学び
行事という特別な日だけでなく、日々の生活の中で「ありがとう」を伝える力を育むことが、お子様の将来の人間関係を豊かにします。
具体的な言葉と行動で示す
お子様が何かをお手伝いしてくれた時、あるいはニコニコと笑ってくれた時。「ありがとう」「嬉しいよ」という言葉を具体的に返してあげてください。
保育園でも、「お友達にどうぞできたね、ありがとう」「お片付けしてくれて、先生助かったよ」と、ポジティブなフィードバックを積み重ねることで、感謝の心を自然に育んでいます。
お子様の自由な発想を促す
「お母さんの似顔絵を描こうね」と決めるのではなく、「誰にどんなプレゼントをしたい?」と問いかけることで、お子様の主体性を引き出します。
- 大好きなお友達とお揃いの絵を描く
- お散歩で見つけた綺麗な葉っぱを誰かにあげたいと思う
こうした自発的な「プレゼントしたい気持ち」こそが、豊かな感性と「学び生きる力」に直結します。
まとめ:未来の保育に求められること
母の日という行事の形が変わっても、お子様が親御様や周りの人を大切に想う気持ちの価値は変わりません。むしろ、多様な価値観を認める現代の保育は、お子様が広い世界で他者を思いやり、共に生きる力を養うための大切な一歩となります。
ユニバース・ナーサリーは、これからも保護者様と密にコミュニケーションを取りながら、お子様一人ひとりの「今」に寄り添い、温かな成長を見守り続けます。
ユニバース・ナーサリー|安全と信頼に満ちた保育環境 見学・入園のご相談は随時受け付けております。 私たちと一緒に、お子様の育つ力を育んでいきましょう。






